51FL・PAN。。。完結編。。。!!
先週に続き。。。クランク編。。その2
フライホイールコンロットスラストW/s交換。。。
Before
専用TooLで廻り止めポンチ打ってスラストW/s止めます。。。
After
このエンジンは73年以降のフルフローオイルシステムに変更しているため
加工して組付けます。。。。
Before
ピニオンシャフトの先端部標準の穴をうめてピンの中心に穴を開けて
コンロットまでのオイル循環通路を作ります
これによりフルにオイルが回るようになります。。。。
After
そして、今回交換するピストンピンが少し渋いので専用リーマーでB/sを
丁度良いクリアランスに仕上ます。。。
次は、コンロットローラーB/gをオーバーサイズで程良いクリアランスにして組付けて
最後は、フライホイル芯出し狂い取りしてフライホイール組付け終了。。。
そして、
クランクケース&シリンダー&ヘットブラスト仕上。。。
洗浄→パッキンカーボン取り→マスキング→荒目仕上げ→ガラスビーズ仕上げ→マスキング取り&洗浄と
意外と時間が掛る作業です。。。
ガラスビーズ仕上げ。。。
新品のカムB/sにオイル溝を作って丁度良いサイズに削りケースに圧入します。。。
そして、カムB/s入替て回り防止にピンを打ち込むために専用治具でピンの穴をあけます。。。
後はピニオンB/g&スプロケットシャフトB/g組み付けて
フライホイールとケースを組み込んで完了。。。。
ここでピストンピンとケースが平行でなければ垂直に上下しないのでシリンダーやピストンが変摩耗して
バランスの悪いエンジンになりがちなのでピンとB/sを見直なさないといけません
もちろんコンロットは曲りが無い前提ですけど。。。。
(新品のピンB/sを入替してリーマー掛ける際に少し芯がずれる時があるのでここは慎重に行います)
今回はピンB/sは入替ていないので当然問題ないのですが念のため
ケースとピンの関係は確認して置きます。。。
後は、オイルポンプ・カム・ピニオン・アイドルギヤ・ブリーザーギヤ
など組み込んで腰下組付け完了です。。。
次は、
ピストン&シリンダー組付。。。
以前はハイコンプのピストンでしたが
今回は標準のコンプレッションのピストンに変更して組み付けます。。。
シリンダー&ピストンにナノテックDPF-7を塗って組付けします。。。
後は、数年前にS&S油圧システムにオリジナルケースを加工し
S&Sタペットに変更してたのでこの周辺のオイル循環機能は非常に
重要なポイントなので念入りに洗浄しNEWオイルにタペットを浸して組み付けます。。。。
後は、
S&S油圧タペットシステムヘットにバルブ&シール組付けます。。。。
(今回はバルブとガイドに全くガタがないので磨り合せしてOKでした。。)
最後にロッカーアーム&カバー組付けて完成です。。。
まめにオイル交換メンテ行っていて絶好調でしたが
今回はお客さんが普段と違う異音に気づきOHする事になりました
予想通りクランク廻りのピン・B/g・レースなどの破損が異音の原因と思われます。。。。
幾ら調子が良くても普段と違う異変には必ず原因がありますので専門家にご相談しましょう。。。
そして、
先週、宮城に旅立ちました。。。。
近日中には届くと思いますのでもう少々お待ちください。。。
この度、遠方より大変有難うございました。。。。